幼稚園の選び方ポイント【上海在住者向け】

子どものこと

上海駐在が決まった時、息子は3歳でした。
次の4月から日本の年少さんに該当し、既に通園する幼稚園が決まっていた中で海外赴任の話が出てきたので、息子の幼稚園選びをやり直すことにはかなりの不安を感じていました。

小さいお子様をお持ちの方にとって、子どもの幼稚園選びは大きな関心の一つだと思います。

今日は、海外における幼稚園探しの最も基本的な特性についてご紹介します。

それぞれの幼稚園ごとのメリット・デメリットも考えたので、ご覧いただければ嬉しいです。

上海の幼稚園選びのポイント

上海での幼稚園選びのポイントとして、各幼稚園の特性を考慮する必要があります。

幼稚園には大きく分けて3種類の幼稚園が存在します。

日系幼稚園、②インター系幼稚園、③ローカル幼稚園 の3種類です。

これらの違いを理解し、お子さんや親御さんの意向に沿った幼稚園を見つけることが大事です。

大きく分けて3種類ある幼稚園

  1. 日系幼稚園
  2. インター系幼稚園
  3. ローカル幼稚園

これら3種類の幼稚園について、個人的な意見を含めてメリット・デメリットをご紹介します

日系幼稚園

日本の教育方法や文化に基づいた日本人の先生が多く在籍する日系幼稚園は、日本語での教育を受けられることが大きな特徴です。
赴任期間が短期間の方や日本語環境を重視する方に適しています。

多くの日系幼稚園では、日本の幼稚園と同様に、移り変わる季節ごとの行事を取り入れて、日本の文化や風習に触れられるように取り組んでいるようです。

また普段家庭で使っている言語で、先生やお友達と簡単にコミュニケーションが取れることはお子さんにとっても大きなメリットだと思います。

メリット
  • 日本語を話す力が伸びる
  • 日本式の集団生活の方法を学ぶことができる
  • 日本の文化や慣習を海外に居ながらにして学べる
  • 日本語を話すお友達ができる

日本さながらな生活ができるのは魅力的!

デメリット
  • 現地校やインターに比べると、中国語や英語は身につかない
  • 現地のお友達ができにくい
  • 人気の幼稚園はウェイティングになることも
  • 外国ならではの経験が少なくなる

園での生活は日本語が中心ですので、日本語以外の言語が自然に身につくことはないでしょう。すごく個人的な意見なのですが、家では教えていない汚い言葉を、お友達から倣ってくるのは日系幼稚園のデメリットだなと思っています。成長過程だとは思うんですけどね。

また、日系幼稚園に通わせることで交友関係が日本人に偏り中国で暮らしている感覚がなくなるという話も聞いたことがあります。住人の7割くらいが日本人というマンションもありますし、日本にいるのと変わりない生活ができますよね。

インター系幼稚園

インター系幼稚園は、多言語教育や国際教育を提供する幼稚園です。
英語をはじめとする多言語に触れる機会が豊富で、グローバルな環境で育てたい方におすすめです。
インターには、日本人や現地の子どもだけでなく、世界各国の様々な外国籍の子ども達が通っていますので、多様性を学ぶ絶好の機会です。

多くのインター系幼稚園はインターナショナルスクールに付属した幼稚園です。他の小学校をお受験する子もいますが、ほとんどの子供はそのまま小学校に進学するように思います。

主な言語は英語であることがほとんどなので、英語力は確実に身につきます
また、子供の自発性を育てることを重視している幼稚園が多い気がします。

いわゆるお勉強的な教育要素の多い学校もあれば、遊びに重きを置く学校もあり、学校の方針によって校風は大きく異なりますので、気になる幼稚園があれば問い合わせてみるのが一番です。

メリット
  • 様々な国の子どもと出会える
  • 英語を話す力が伸びる
  • 日本以外の教育方法を知ることができる

グローバルな環境ですね!

デメリット
  • 費用が高額
  • 日本の文化や日本語と触れ合う機会がない
  • 言語の壁により自分の意思を思うように伝えられない場合がでてくる
  • 渡航時や帰国後に戸惑い、適応できない子供もいる
  • 長期休みの時期が日本と重ならない

インターナショナルスクール付属の幼稚園はローカル幼稚園や日系幼稚園と比べると高い傾向にあります。

また、日本語を話せる先生がいない場合がほとんどですので、英語が不慣れなお子さんにとって、特に最初のうちは自分の気持ちを伝えられることができずにストレスを感じることもあるでしょう。

最も心配されることは、ローカル校のデメリットと共通しますが、日本とは違う教育方法のため、渡航時や帰国後に新しい園や学校にスムーズに適応できないことや、コミュニケーションをとる際の言葉の壁などが挙げられます。子供同士のトラブルに対する保護者の解決の仕方にも国による違いがみられます。そういったことに苦痛を感じる方は向いてないかもしれません。

ローカル幼稚園

我が家は中国語スキル皆無のため、ローカル幼稚園は早々に候補から外していました。

情報が少なくてごめんなさい。

ローカル幼稚園は、中国の教育システムに沿った幼児教育を提供する施設です。中国語環境での教育が特徴であり、中国文化に触れさせたい方に適しています。

主な言語は中国語です。園との連絡はすべて中国語になるので、保護者の中国語スキルは必須です。

長期休みに関しては、中国のカレンダーに準じている幼稚園がほとんどかと思いますが、春節の時などは大人よりも長いお休みになるところがあるようです。

メリット
  • 中国の文化や教育方法を知ることができる
  • 中国語を話す力が伸びる
  • 中国での暮らしに早く慣れることができる
  • 家から近い
デメリット
  • 日本の文化や日本語と触れ合う機会がない
  • 言語の壁により自分の意思を思うように伝えられない場合がでてくる
  • 渡航時や帰国後に戸惑い、適応できない子供もいる
  • 長期休みの時期が日本と重ならない

我が家の幼稚園選びのポイント

いろいろな幼稚園がある中で、我が家はインター系幼稚園を選びました。

多くの人と出会い、多様な価値観に触れることで、世界の広さを感じ、主体性のある広い視野をもった人間になってほしいという思いからです。

子どもの年齢や駐在予定期間(短期)を考えると、母語の形成の観点から日系幼稚園にした方がいい気がしてかなり悩みましたが、一生に一度あるかないかの海外暮らしですので、今しかできない体験をしようとインター系幼稚園を選ぶことになりました。

上海で幼稚園を選ぶポイントとして、以下の2点が大きな観点ではないかと思います。

  • 子供にどんな体験をさせてあげたいのか
    →日本と同じような環境を整えたい?世界の教育とは?中国のことを深く知りたい?
  • どの言語を習得させたいのか
    →日本語?英語?中国語?

とは言いつつも、日系幼稚園の中でも、日英クラスとして日本語と英語を主要言語にしているところや、中国語で保育を行っている園もあったので、どの言語で、どういった教育をしてくれる幼稚園を探しているのかという自分たちの希望を明確にしておくことが一番大事だと思いました。

親も子供も満足できる幼稚園が見つかりますように!

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